『 正月、下町、昼ビール 』 ー 参拝で一杯 ー
松の内を明けてから、浅草の観音様へお参りをした。
ここのところ初詣は大概浅草だ。
僕の好きな『和』のモノが溢れているので、よく行く街だ。
雷門の前には人が溢れかえっていた。
仕事始めのサラリ−マン、学生や地方からやってきた初詣客。
その人の群れを抜けて、仲見世(通り)に出てホッとした。
何百メートルもある参道に人がぎっしりと埋まって動けないという訳ではなかったからだ。
これが、三が日だと待ち合わせの人々がたむろしていた雷門の前の通りを信号二つ、これを折り返さないと門すら潜れない。
以前にそんな経験をしたこともある。
それが初詣のニュースでも知られる『浅草寺(せんそうじ)』なのだ。
それでも仲見世には参拝客がいつもより沢山いて、両側のキラキラしたおみやげやさんをぶらり拝見とはいかない。
本堂でお参りをして、西参道の方へ、
境内はテキ屋さんの出店がいっぱい並んでいる。
テントにテーブルに長椅子。
愛犬を連れていたが、どこでも大丈夫のようだった。
けど、そのまま「西参道商店街」をぶらり。
骨董屋、踊り衣装の呉服屋、携帯ストラップ屋。
「伝法院通り」や「花やしき通り」よりまだ少し古臭いまま、埃っぽい感じの通り。
竹光(の刀)でもいいから買ってみよっかなぁ、なんて思わせる正月。
『WINS』(JRA)と「ひさご通り」の又へ出て、人ごみのある「コリアン通り」へ、
ROXの前のマクドナルドから、新仲見世。
靴屋さんの角を左に曲がったところに『やきとり』の赤提灯。
店の前には樽酒が正月を彩る。
さらに愛犬を連れる私にはお誂え向きにテーブルとイスがある。
久しぶりに樽酒を升でいただくことに。
もつ煮、やきとりで一杯。 うまい。
今年はなんと翌日に、『葛飾は柴又、帝釈天で産湯をつかり』『フーテンの寅さん』でお馴染みの『題経寺』へ
こちらもなかなか賑やかだ。
京成『柴又』駅の改札を出ると寅さんの銅像。
フランクフルト、今川焼、射的、水あめ、やきとり、お好み焼き……といった出店が、
参道の『神明商店街』に入ると川魚料理、草だんご屋が何店も軒を列ねる。
帝釈天の木彫の巧みは、富山で修行をしている知人がわざわざ見に行く程のものらしい。
余程古いものだと思っていたのだが、明治21年に本堂の拝殿を建て替え、庫裡の新築。
帝釈堂の内殿が大正4年、拝殿が昭和4年完成。
彫刻は、法華経の説話が、浮き彫りで十枚、東京在住の名人彫刻師によって彫られたものだそうで、それを見に来ているということだと合点する。
江戸川の河原で『矢切の渡し』を初めて、直に見る。
寒風すさび、寅さんが背広の襟を立てるんだ。
参道に戻り、おみやげ屋さんの赤い獅子頭の鈴が気になるも買わずに、お蕎麦屋さんで腹ごしらえ。
お正月らしく『ヱビスビール』に『せいろそば』で、一杯。
蕎麦色の濃い、もっちりとしかもコシが強い麺を甘辛いつゆにつけて手繰る。
そば湯であたたまり、店を出る。
『高木屋老舗』の『草だんご』をみやげに買って帰ることに。
テキ屋のスモモの飴の手作りルーレットを回したら、「アタリ」が出て2本もらう。
気分よくそれをしゃぶりながら駅に向った。
(了)
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