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2011年11月27日 (日)

『 御酉様 』 その2

こういった出店が連なるお祭りなんかをやっている場所のことを『高街(タカマチ)』と言う。

僕の大好きな作家『田中小実昌』氏の小説やエッセイに、氏本人も経験していた『香具師(テキ屋)』の話がよく出てくるので、それで知った言葉だ。

実は僕のペンネーム(ハンドルネーム)の『みのる』は『田中小実昌』氏の一文字『実』の字を頂戴している。

それはともかく、浅草は一年の年がら年中お祭りをやっているような町なので、こうした『高街』も必然と多くなる。
だもんだから、そんじょそこらの縁日に並ぶ出店とはちょいと違う。
種類も、規模も並ではない。
大型のテントをいくつも張って、ゆっくりと座って飲める居酒屋だってある。

そんな高街をすでに御酉様にやってきた人々が行き交っていた。0002
でもそこはお詣りをしてからゆっくりと眺めるとする。

(鷲)神社へ入るところが分からずに高街の中をぐるぐる回ってしまった。 
そして出た表通りには既に人が列をなしていた。

お詣りをするのに並んでいるのだ。
こんなに人が集まるとは思いもしなかった。

それでも、30分くらいで門をくぐることができただろうか。

まだそんなに暗くはなっていなかったのだが、なんだか灯りが違う。
『節電のためLED電球を使用しています。』だって。0003
LEDは結構だが、昼白色じゃなくて、せめて電球色にして欲しいところだ。
ほうずき市なんかでも、縁日の出店のランプでもやっぱりクリア硝子の裸電球じゃないと雰囲気が出ないなぁ。

それでも、飾られている大小の熊手の数はなかなかだ。
入ってそうそうに並ぶ巨大な熊手には、芸能人や政治家、有名人、著名人の名前が書かれた札が差されている。
いくらするのかねぇ、と思う。百万円単位のものもあるんだろうか。

一人70歳前後のオジさんが自分の背の丈以上の竹筒に両手を広げたくらいの大きさの熊手を肩に背負って持って帰っていたのを見た。
持って帰りたいんだなぁ。
お客さんが立ち去った後、店の人が『配送じゃなくて、良かったね。』なんて話していた。
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お詣りをして神社内のたくさんの熊手の出店を冷やかす。0008_2『せっかく来たんだから、値段だけでも聞いてってよ。』なんて、声を掛けられる。
別に商売をやっていなくても、幸せを掻き集めるってことなので、熊手を買ってもイイんだと納得したけど結局買わなかった。
そして、裸電球を吊るした店があった。
やっぱりコレだよなと思う。
それにしても、この何軒もある熊手屋さん、普段は何をやっているのか歩きながらずっと考えていた。
結局その疑問は解決されていないけどね。


帰り道、千束通り商店街でサザエの串焼きに喰いつく。
もちろんビールを飲みながら。

また、言問通りを渡り、浅草寺の境内を歩いていたら、芸姑さんがやってきた。
慌てて、再びカメラを取り出しパチリ。
ブレボケ、ですな。

やっぱり、浅草って楽しいなぁ。
                          0009


               (了)

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