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2011年12月31日 (土)

『 紅葉狩り 』 ー 目黒川 ー

品川は青物横丁界隈で生まれ育った僕は、まだ小さな少年だった頃、悪さをしたり、わがままを言ったりして、母親に叱られていると、

『お前は目黒川の橋のふもとから拾ってきたんだよ。』
なんて言われることが度々あった。

笑って済ましてはいたが、幼い心にはいくばくかの不安が残っていて、それはおそらく僕自身の表情をこわばらせていたに違いない。

もちろん嘘であることはあらかた承知していたのだが、なぜか不安になった。
そして一人いる兄にそんなことを言っているのを、見かけたことも聞いたこともなかったから余計だった。

中学に上がると、同じサッカー部に入った何人かは、やはりそう言われたことがあったことが分かった。

これは当時、言うことを聞かない悪ガキを躾けるための常套句だったのだろう。

目黒川とは
『東京都世田谷区三宿の東仲橋付近で北沢川と烏山川が合流して目黒川となり南東へ流れ、品川区の天王洲アイル駅付近で東京湾に注ぐ。
全長7.82kmの二級河川』(【Wikipedia】参照)だそうだ。

で、その当時の目黒川といえば、高度成長期を過ぎた京浜工業地帯、工業廃水なども垂れ流していたのではと思わせる汚い川の代名詞のように言われていたのだ。

そんな川に捨てられていたのだから、たまったものではない。
嘘とは言え、幼い少年の顔を強張らせるには十分な理由だったかもしれない。


先日、かねてから、行ってみたかった目黒川の桜並木の紅葉を見に出かけた。
通勤の京浜東北線の車窓から、冬の桜に彩られた川の景色を、チラッとだけ見ていたので、是非行ってみたかったのだ。

スタートは大崎ゲートシティ裏から。 0001
この界隈にここ何年かでぽんぽんと建った高層ビルの麓にある御影石のベンチに腰掛けて、チキンナゲットで軽く腹ごしらえ。

ナゲットをくわえながら眺め見た川の風景に
『(紅葉に)なんとか間に合って良かったぁ、』と思った。

小中一貫校『品川区立日野学園』に渡る橋だったか青い橋が綺麗だったのでパチリ。

以前にも書いたがここのところ橋に惹かれるものがある。
デザインそのものにもだけれど、そこに架かる雰囲気が良いのもかもしれない。

歴史や物語がなにかしらあるようにも見える。
また、橋が象徴するイメージにも文学的に惹かれているのかもしれない。


そんなことを思いながら、腰掛けていた椅子の前に落葉した赤い葉とアイビーの深いグリーンとのコントラストにパチリ。
0001_2

               (つづく)


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