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2014年6月

2014年6月26日 (木)

『 真鍮製 - SolidBrass 』

この『散水栓』の蓋を見つけたのがいつだったか。
毎日のように通りすぎる駅のホームに埋め込まれていたのだから。

次第になんだか気になる存在となったのもどれくらい経ってからか、記憶にない。
でもいつかコイツは記録しておきたい、と思ってからは一月くらいで、写メに収めたと思う。

渋く黄金色に輝く真鍮の魅力は、僕をまたしても昭和という時代への懐古趣味的な途へと誘っていくのだった。

Photo_4

今でこそ見かけなくなった真鍮製品だが、こうした日常的な物に使われるくらいだから、過去の日本の生活には必須だったのではないか?

webで調べてみると真鍮は本来『黄銅』ということが分かった。
『黄銅』とは、
『銅:Cu と亜鉛:Zn の合金で、特に亜鉛が20%以上のものをいう。真鍮(しんちゅう)と呼ばれることも多い。』
歴史としては、『適度な強度、展延性を持つ扱いやすい合金として、約350年ほど前から広く利用されるようになった』のだそうだ。

『最も一般的な黄銅は、銅65%、亜鉛35%のもので』

『昔から精密機械や水洗便所の給水管や便器給水スパッド、理化学器械類や鉄道模型等の素材、弾薬の薬莢や金属模型などに広く使用されている。
日本では仏具、多くの金管楽器などに多用されている(金管楽器の別名であるブラス(brass)は黄銅の英名に由来している)。また、2014年現在までに日本で発行されている五円硬貨の素材としても使われている。』(ウィキペディア参照)
と。
あぁ、なるほど、結構現役選手なんだなぁ。

Photo_3

それでも、真鍮の役割は、現在では鉄、更にはステンレススチールにとって変わられているんじゃないか。
ここのところきょろきょろと街で真鍮製品を捜しているのだが、なかなか見つからないのだ。

中学時代、A君と言う同級生がいた。
彼は小学生時代から数千枚というJAZZのアルバムコレクションを誇る年期の入ったJAZZキチガイだった。
中学二年の時、ブラバンに入っていた彼は、セルマー社製のテナーサックスを買った。
彼は憧れのチャーリー・パーカーや、ベン・ウェブスターの曲を演奏してくれた。(チャーリー・パーカーはアルトサックスでしたが。)

浪人時代に、缶ピー(両切りが60本入る、缶入りのショートピース)を吸っていた彼が、真鍮製のZippoライターを見せてきて、
『イイだろう。”solidbrass”。真鍮製って使い込むと味がでるんだよねぇ。』
と『ゴードンジン』を片手に笑っていた。


真鍮製品がイイのは、レトロなものの中でも、その使用感がイイのだと思う。
使い古してきたその人やその街の味だ。

もはや時代での役割を終え、いまだ平成の世に残っているのが、嬉しいってのもあるかもしれない。
まぁ、個人的な趣味であるのは間違いないけどね。


街に潜むレトロな輝きを見つけたら、またパチリとやっていきたい。

               (了)

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