『 発表会 』 -2/2-
姪っ子の演奏が終わるとしばらくは他のお子さん達の演奏を楽しむ。
サービス業に携わっているので、土曜の昼にこんな優雅な時間を過ごすことは、とても貴重だ。
クラシックはもちろんのこと、やはり『スタジオ ジブリ』モノも多い。
『耳をすませば』『ポニョ』『魔女宅』『千ちひ』『トトロ』『ハウル』『ラピュタ』…。
映画音楽、CMソング、テーマソング系では、
『スティング』のこの曲は『エンターティナー』って言うんだ、と知った。
『大脱走』なんかは嬉しいなぁ。
『サウンド オブ ミュージック』からは三曲も、そのうちの『私のお気に入り』という曲が
『JR』の『京都へ行こう』的なCMに使われているなんてのも初めて知った。
『おもちゃの兵隊の行進』(『3分クッキング』)
『アメリカン パトロール』(『のだめカンタービレ』によくかかっていたって、)
ショパンの『ノクターン OP9-2』(って、プログラムに書いてあった。)は『太田胃散』
クラシックは『子犬』やら『子像』やら『白鳥』やらが『ワルツ』だったり『マーチ(行進)』だったり、
そう言えば、街を歩いているとたまにどこかの家からもれてくるピアノの調べで聴き覚えのあるものも結構あったなぁ。
親子で『JAZZY』な曲の演奏なんてのもあってなかなか好かった。
華やかにドレスで着飾ったり、シックな装いでキメた女の子達。
少年がホワイトカラーに、ネクタイに、スーツやニッカボッカにと身を包み、漆黒のグランドピアノに向かい鍵盤を叩く。
ピアノからの心地よい旋律と時たま響くミスタッチがなんとも愛らしい。
中にはとても上手な子もいて、僕の脳はすっかりα波で覆われ居眠りを余儀なくされてしまったり。
後半にゆくに従って、身長も年齢も技術もアップして、ミスタッチもたどたどしさも大分消えている。
子供達は、演奏前にステージの中央で、両手でお腹を押さえて挨拶をしてから演奏に入る。
演奏中の表情が照れていた様子から自信へ変わったり、終えるとまた、背筋が急に丸まったりというのも、なんだか子供らしく微笑ましい。
姪っ子の『ソロ』の演奏は『ブルグ ミュラー』の『スティリアのおどり』。
しかし、僕はカメラとビデオの両刀で撮影をせねばならなくなり、全く耳に入っていないので、
どんな曲かは未だに分かっていないんだけどね。
映像を切り取ることと、カメラの機能操作、二台の機具の取り扱いは普段カメラになれ親しんでいないとなかなか難しいものだ。
しかも、またしても、あっという間に終わってしまい、納得いくものを撮ることはできなかった。
二兎追うものは一兎も獲ず、である。
それでも、先生方の連弾(演奏)とゲストのオペラ歌手の独唱もあり、とても充実した一日だった。
およそ四時間という長い時間で、少々尻は痛くはなったし、腹も空いたけれど、
久しぶりに音楽に触れることができた。
今度は自分が演者の側にまわって、あのライトに照らされたい、なんて思ってしまった。
(了)



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