『モデル』 - エピソード1 - 3/3
『初恋』 Pureful Anthology (ピュアフル文庫、ジャイブ株式会社)
白地のツルツルした表紙にはおよそピンクの服を着た女の子が白い帽子を被っているという装丁だ。
赤い腰巻き、帯文には
『隣にいたい人、隣にいたかった人。』
『枡野浩一』君のところには『手の届かない人』とあった。
六人の作家さん達が『初恋』をテーマにした連作だ。
『枡野浩一』 『ジジジジ』
と目次には彼の名前と題名が六番目の最後にあった。
『初恋』→『ジジジジ』→『僕』
その連想は難しい。
第一、『ジジジジ』とはなんだろう……
僕はお礼のメールを打って送ろうか、読んでしまおうか悩んだ。
が、どういった内容なのか、どんな風に登場するのか、
とにかく気が気でなかったので、読み進めることにした。
読み始めて暫く経つまで、その本が文庫であることに気付かないくらい大きく思えた。
『初恋』の淡く、切ないところ。
ちょっとエグいところ、人間の残酷なところも軽やかに描かれている。
情景が浮かぶので、映画を見ているようだった。
(僕が『モデル』だからでは無くてネ)
そして『ジジジジ』の意味するところがまさか、こうしたことだとは想像できなかった。
ここに登場するキャラクターの一人に、僕は、僕自身を投影していた。
醸す雰囲気がたしかにちょっと僕っぽい、ところにあえてネ。
もちろん、
『フィクションですけど』
と僕とのメールのやり取りにあった『枡野』君の言葉を借りよう。
二つのエピソードは僕が高校二年の春と27歳の頃に起きたことだ。
その後のメールで分かったことだけど、一つは僕の『イメージ』から想像で書いたらしい。
『恐るべし、枡野浩一』
実際にあったエピソードの方は確かにあの当時話していた。
自分でも『ネタになる話し(ここで言う『エピソード』)だなぁ』とは思っていたけど、こうして、活字が、印刷物、しかも文庫本の一頁を飾っているとなんとも不思議なものだ。
僕もいつでも表現者として,自分で出逢った『エピソード』を活字にし(ものして)、印刷物にしたいとは考えているんだけどネ。
さて、果たして、僕が『モデル』となったのはどの登場人物だったのか?
はたしてどんな『エピソード』だったのか。
まずは皆さんこの本を購入して、作品を読んで当ててみて下さい。
(了)



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